Gon-III Blog

駄文したため候

2013年 05月のアーカイブ

新緑の平林寺をゆく

2013/05/31

新緑を求めて境内林が国指定天然記念物である埼玉県新座市の平林寺に行ってみることにした。

平林寺は最寄りの駅であるところのJR武蔵野線新座駅からも徒歩で30分かかる。ちと歩き過ぎだ。そこで、Googleマップにて我が家からのルートを検索すると東武東上線志木駅からバスで向かうルートを指示された。

指示に従い志木駅に到着し、南口のバスロータリーで平林寺に向かうバス停を確認した。のどが乾いたので何か飲み物を買おうとしたが、周囲に自販機が見当たらない。そこでバス停からロータリーの対岸に見えるコンビニまで行って飲み物を買った。グビグビ飲みながらバス停に戻ろうと向かうといつの間にかにバスが来ていた。バスの時間まで余裕があると思っていたが油断したか。颯爽とあたふたしながら乗り込みバスの出発を待つ。程なくしてバスが出発したが、所定時刻より5分ほど早い。不審に思いバス車内のディスプレイを見ると朝霞台駅行きの文字。平林寺に行くにはひばりヶ丘駅行のはずだ。

お気づきだろうか?何を隠そう乗るべきバスを間違えたのだ。そう言えば、バス停ではこのバスの直ぐに後ろにバスが控えていたような気がする。

だが、ここで慌ててはいけない。バス車内のディスプレイには行き先と、これから先のバス停が数件表示されている。手元にあるiPhoneのGoogleマップで調べたルートと照らしあわせると、途中の野火止大門バス停までは同じだ。そこで乗り換えればいいだろう。車内のディスプレイといいiPhoneといい、ホントに良い時代になったものだ。

内心焦りまくりのこのオレ様を乗せてバスは野火止大門交差点を左折してすぐの野火止大門バス停に到着。平林寺は左折せずまっすぐに行くので、そちらの方にひばりヶ丘駅行のバス停があるに違いない。交差点へ戻り平林寺方面を見るとやはりすぐ近くにバス停があった。ふと道路の向かい側の角に目をむけると、何やら石標が建っている。ちょうど横断歩道が青信号なので渡ってみた。

石標

石標には「金鳳山平林禅寺」と刻まれている。この交差点が大門ということで、おそらくかつてはここから平林寺の参道だったのではないかと窺える。

ググると近代デジタルライブラリーに平林寺あたりを描いた古の様子を見ることができた。

遠くまで続く参道、似たような石標、手前に川らしき流れが描かれている。このあたりは乏水地帯であった故に用水が発達した。描かれているのはそんな用水路の1つだろうか。ただ大門と言えるような門は描かれていない。どちらかと言えば冊に近いか。それとも、かつてその絵が描かれる前にはその名の通りに大きな門があったのであろうか。

振り向くとバスがやってくるのが見えた。いそいそとバス停に向かう。予定通りにあのバスに乗っていたら、平林寺の石標を見ることもできなかったし、いにしえの大門へ思いを馳せたりすることはできなかった。乗り間違えて正解だったと言えよう。そんな負け惜しみを抱いてバスに乗り、ようやく平林寺に到着。

平林寺前の道は比較的広いが、車がときおり走っていく程度で交通量は少ない。そして、総門と左右に広がる樹々、道路を挟んで睡足軒の森があり、荘厳な雰囲気だ。

平林寺前

さっそく拝観。拝観料を払おうとしたら、受付のおばちゃんが昼飯を食っていた。その丼を片す素振りさえ見せない。おばちゃんも荘厳だ。

平林寺総門

境内に入るとまっすぐな参道の先に山門、その奥に佛殿を窺うことができる。周囲の樹々の緑が映える。さらに玉川上水やこの辺りの野火止用水の開削した松平信綱をはじめとする大河内松平家歴代の廟所。そして広大な境内は武蔵野のおもかげを今に伝える。

参道から山門

大河内松平家廟所

平林寺の新緑

新緑を堪能したが、紅葉の頃も美しそうだ。この日は人が少なかったが、紅葉の頃は賑わいを見せるようだ。

平林寺は、禅修行の専門道場をもつ禅刹。境内は売店や自動販売機さえないというところが禅修行の場としてのストイックさが漲っている。こうやって見物することができるだけでも有り難いと言えよう。

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